スウェーデンってどんな国?〖そうだ、スウェーデンに住む妹にきいてみよう 編〗

紹介

マリメッコやIKEA、H&Mや可愛い北欧家具、雑貨が人気でオシャレな国スウェーデン。実は私の妹が住んでいる国でもあるのです!今回は日本人に人気な国!スウェーデンについて、実際に住んで生活をしている妹にスウェーデンのリアルな生活実態を聞いてみましたのでご紹介します。

①スウェーデンに住むきっかけはなんですか?

A:国際的な経験から得られる多様な価値観や広い視野、また語学力を高めたいと思ったから。また、一年半の遠距離恋愛後、スウェーデン国籍の彼と同棲する事になったから。

私の妹はスウェーデン国籍の彼と長年交際をしており、大学卒業と同時にスウェーデンへ旅立ちました。二人はつい先月婚約し、国際結婚を経て晴れて夫婦となります♡妹の彼は本当に良い人で、ご家族もとても優しい方々です。私にとっても、素敵で大好きな弟や新しい家族ができる事が、自分のことの様に嬉しいです!本当におめでとう!幸せになってくださいませ~♡

②どのくらい住んでますか?

A:スウェーデン在住歴7年。

(長いですよね~)

③英語、スウェーデン語の勉強はどのような方法でしましたか?

  • 英語:独学
  • スウェーデン語:スウェーデンへ移住後、移民のための語学学校であるSFI、SASにてスウェーデン語を習得。

SFIとは?:基礎課程の語学学校。スウェーデンの学校はほぼ全て無料。SFIと言う語学学校もパーソナルナンバー(IDナンバー) さえあれば入学できます。

SASとは?:高校レベルの語学学校。SFIを卒業するとSASを無料で受講できる。大学に行きたい人はSASのを受講する人が多いです

④スウェーデンの国民性?

A:意外にも日本人と国民性が似ているため、交友関係を築く事に対し、難しいと感じる事は少ない。

離婚率も高いが事実婚も多いスウェーデン:スウェーデンは他国に比べると離婚率が高いことで有名です。他人の恋愛や結婚に口を出さない国民性も関係しているのかもしれません。その反面、事実婚も多いのがスウェーデン。【サムボ法】という法律が確立されているので、事実婚でも既婚者同様の扱いがされます。スウェーデンでは50%もの出産が未婚のままという現実。サムボ法を利用し【お試し期間】を経て、正式に結婚する人も多いのです。

⑤スウェーデンの好きなところ

A: 1. スウェーデンの夏(白夜)

日照時間が20時間?!白夜の国スウェーデン

北ヨーロッパ、スカンジナビア半島に位置するスウェーデンでは、サマータイムに切り替わる3月後半から日照時間の長さを感じるようになります。スウェーデン北部では6、7月には白夜となり、ストックホルムでも夜の22時頃に夕日が沈み、朝4時頃には朝陽が昇ります。日照時間が長くなり始めると、短い夏の訪れに心を躍らせるスウェーデンの人々は外で過ごす時間が増えていき、夏の休暇の計画を立て始めます。スウェーデンでは年齢に異なりますが、年間5週間ほどの休暇が保障されており、夏に3、4週間ほど休暇をとるのが一般的です。羨ましい。。ミッドサマーに合わせて夏の休暇を取る人も多く、日本のお盆のように帰省・移動ラッシュが見られ、家族や友人とサマーコテージや別荘でお祝いする人も多く見られます。

ミッドサマー、その由来は?

ミッドサマーはスウェーデン語では【Midsommar】と表記され、【ミィドソンマル】と呼ばれます。昔は毎年6月23日に祝っていましたが、1953年に移動祝祭日となり、6月19日から26日の間で夏至に近い金曜日がミッドサマーイブとなりお祝いをします。クリスマスと並ぶスウェーデンで最も重要な行事の一つであり、もともとはキリスト教に由来しており、洗礼者ヨハネを祝うお祝いであるとされていました。しかしながら、宗教色が薄れつつあるスウェーデンでは、昔から農業国だったことから、6月の終わりは閑散期でお祝いをするのに適していたからという説も。近年では、長い冬が終わり夏の到来を祝う行事というのが最も一般的で、家族親戚と祝うことが多いクリスマスに対して、ミッドサマーは友達などと祝う人も多くいます。

スウェーデンにはミッドサマーの夜に、7種類の草花を枕の下に敷いて寝ると将来の結婚相手を夢見ることができるというかわいいらしい言い伝えがあるそうです。

ミッドサマーと言えば、例年天気がいまいちなことで有名です。晴天!ということはめったになく、雨が降り肌寒く【ミッドサマーの天気】という言葉もあるほど。おしゃれをして、外で食事をし、ダンスをして、1日中夏を満喫したいスウェーデンの人々は、お天気対策は必須!庭にテント、レインコートなどを準備し、どんな天気でも食事は外で、必ずダンスは踊るのがスウェーデン流のミッドサマーのお祝いのようです。

A: 2. 福祉国家

国民に優しい福祉国家:スウェーデンの消費税は25%と、日本と比べると高額です。これでは家計に負担がかかるのではと思いますが、スウェーデンは福祉国家。高い消費税を取る分、国民に還元しているとのこと。

例)
・子どもが16歳になるまで児童手当と両親手当の支給
・育児休暇は480日間
・出産費用は無料
・20歳までは医療費も無料
・大学までの学費は無料
など、手厚い保障が約束されています。全国民が平等に受けられる保障が約束されているので、生活も安定し国民も豊かに暮らしています。

⑥スウェーデンのいやなところ

A:食。世界一の食文化を誇る日本と比較すると乏しく、またレストランでの外食等物価も高い(個人差あり)。一方で、環境保護や動物愛護の観点からヴィーガンやベジタリアン食文化が進んでおり、その点はスウェーデンの良い所。

ストックホルムでは、新しい北欧デザインを見つけるのが難しくなっている一方、食文化はどんどん進化しています。世界一の食文化を誇る日本からすると、まだまだと思うことも多々ありますが日本の食文化とスウェーデンの食文化とでは、進化の方向性が多少違っているように思います。日本はあくまでも美味や旬の食材を追求するのに比べて、スウェーデンでは環境によいものや動物愛護、ヘルシーな食文化を追求しているところが多いようです。特にヴィーガンやベジタリアンの進化には目を見張るものがあります。ヴィーガンやベジタリアンのカフェやレストランもあちこちにオープンしているようです。

⑦スウェーデンにあるこれは便利だな!と思うもの

A:swish

Swishとは?【スウェーデンのモバイル決済アプリ】。日本でも数多くの電子マネーやモバイル決済アプリがあります。電子マネー決済は使い慣れれば便利ですが、日本の場合、電車に乗る時はSuicaを利用し、Suicaのチャージには現金を使い、レストランの支払いではiDを、友達と割り勘する時にはLINE Pay。。と言うように、現金支払いの他に電子マネーが何種類もあり正直使い分けを億劫に感じてしまう人もいるかと思います。

スウェーデンでは、電子マネーと言えばこの電話番号でお金を送金できるSwishのことを指します。スウェーデンでの支払いは基本的にはクレジットカードで済みますが、このSwishもよく使われています。スウェーデン語で『Jag ska swisha dig!(スウィッシュするね♪)』と動詞にもなってるくらいです。Swishの利用できる条件は、スマートフォンを持っていること、銀行口座の暗証番号アプリBank IDをダウンロードして、銀行口座の登録・設定が必要になります。Bank IDは、Swishのアプリや銀行のアプリを起動するときに入力するパスワードの役割を担っており、個人を識別するIDナンバー【パーソナルナンバー】を紐付けして登録されるので、誤魔化しが効かない作りになっています。このパーソナルナンバーは、スウェーデン国民全員とスウェーデンに居住許可を持つ市民が持っているもので、日本でいうマイナンバー制度のようなものです。

スウェーデンのモバイル決済【Swish】はパーソナルナンバーを持ったスウェーデン居住者が利用出来るモバイル決済アプリです。

キャッシュレスの導入に力を入れているスウェーデンでは、普及率、使用率とともに高い水準を保っています。街中の至るところでキャッシュレスオンリーの看板を目にします。公共機関も現金を使えないので、旅行者はクレジットカードを持っていないと大変です。スウェーデンでは、電子マネーやクレジットカードを使うのは当たり前。今はICチップを腕に埋め込み、チップをかざすだけで支払い完了になる制度が導入されているとのこと。このICチップのおかげで、スマートフォンも不要で大変便利に!スウェーデンのキャッシュレスは、今後も発展していくこと間違いなしです。


⑧1年を通して冬が多いですがどんな事をして楽しみますか?

A:ウィンタースポーツや、快適な室内環境でfikaを楽しむ。

スウェーデンの冬といえば、ウィンタースポーツ。凍った湖や公園の一部がスケートリンクに早変わり、大人も子どももアイススケートを楽しみます。今年は暖冬で全国的に雪が少ないのですが、雪が降れば【プルカ】と呼ばれるそりで遊んだり、クロスカントリースキーをしたりする人も多くいます。アイスホッケーも人気があるスポーツで、観戦を楽しむ人も多いです。

スウェーデンの学校には、【スポーツ休暇】という休暇があります。もともとは、暖房費が嵩むことと、風邪などの病気が流行る時期でもあるということで、1週間ほど学校を休みにし始めたのがきっかけとのこと。その後、野外での活動や冬のスポーツを楽しむ休みへと発展し、現在は、スウェーデン全国の地域で順番に2月と3月に1週間の休暇を取るようになっています。ストックホルム地域は、2月下旬の第9週と決まっており、地域ごとに少しずつずれているので、スキー場などが一度に混むことがなく、多くの人がウィンタースポーツを楽しむことができます。

Fikaとは?:スウェーデン語の【fika】から来ている言葉で、甘いものを食べながらコーヒーを飲むという、スウェーデン人の習慣のこと。スウェーデン語の「kaffi(コーヒー)」のkaとffiをひっくり返して、この言葉が生まれたとされています。スウェーデン人はほぼ全員、1日にフィーカの時間を数回とるととのこと。1回のフィーカの時間は15分~30分ほどで、あくまでもちょっとした息抜きをするために行われているそうです。

スウェーデンのおさえておくべきグルメ

スウェーデン料理で外せないのが、
・ミートボールとリンゴンベリー(コケモモジャム)
・ニシンの酢漬け

・ステーキ(牛肉だけではなく、ヘラジカやトナカイなど様々な種類がある)
・ヤンソンの誘惑(ポテトグラタン)
・ブラック・プディング(ブラックソーセージ)
など。どの料理にもポテトが添え付けされていることが多く、コケモモジャムは定番のソースとして愛用されています。

⑨スウェーデンのお気に入りの場所

A:Gotland。魔女の宅急便の舞台にも選ばれた美しい街で、海鮮料理がとても美味しい。

ゴットランド島は、スウェーデンの首都ストックホルムの南に浮かぶスウェーデン最大の島。※スタジオジブリの公式サイトでも、魔女の宅急便の舞台として【大いに参考にした場所】として掲載されています。ストックホルムからは飛行機でもフェリーでも行くことができ、飛行機では45分、フェリーでは3時間30分ほど。

⑩スウェーデンはどんな人におすすめですか?魅力を教えて下さい!

A:自然が好きで、シンプルな暮らしがしたい人

スウェーデンではインテリアに興味・関心のある方が多く、お家のインテリアや壁、家具などあらゆるもので自分が気に入らないところがあれば、すぐにDIYやリノベーションを行います。大掛かりな場合は業者の方にお願いすることもありますが、壁紙の変更や家具のリメイクなどは週末を利用して基本的に自分たちで行うことが多いようです。実際に妹が住んでいるお家も現在リノベーションとのこと。次回スウェーデンに遊びに行くのが楽しみです♪

また、スウェーデン人にとって、長期休みはマスト!勤務先問わず、多くの人が夏休みを5週間ほど取得することで有名です。もちろん、夏休みシーズンになると誰もが一斉に休みを取るため、いろいろな公共機関や施設に影響が出てしまうのだとか。しかし【自分も休みをとったのだから、得に問題ないよ♪】という方が多いようです。この休みの間は、南の島へ出かけたり、別荘で自然を満喫したりとそれぞれの休日を楽しむそうです。実際に妹の旦那様が毎年4,5週間休暇を取り、日本へ遊びに来ていて休暇の期間の長さに驚いたものです!日本ではなかなかこのような長期休暇は取りにくいことが多いため、とても憧れますよね。

—–まとめ–—

今回はスウェーデンに住む私の妹にスウェーデンでのリアルな生活についてインタビューをしてみました。私は旅行で夏のスウェーデンに行ったことがありますが、日本の夏に比べると夜は少し肌寒いこともあるため羽織を持参することをおすすめします。また、ヨーロッパならではの建造物、街並みがとても素敵で、ミートボールは絶品でした♡ 少しでもスウェーデンへの旅行、留学、移住を考えてる方の参考になれば幸いです。

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MOONBOW blogをご覧頂きありがとうございます。マレーシア在住歴4年。マレーシアの生活、美味しかったレストラン、素敵なBar、美容などについて、このblogを通して発信していきます。

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