皆さんはマレーシアへロングステイが可能になる、MM2Hビザをご存知でしょうか?そのMM2Hビザが新しいプログラムとなり、2021年10月から再開されるとのことです。どんなプログラムに改正されたのか。今回はこのMM2Hビザについてご紹介をします。
目次
MM2Hビザって何?
MM2H(Malaysia My Second Home)プログラムはマレーシア政府によって推進されている外国籍の人のための長期滞在ビザ取得プログラムです。MM2Hビザは永住権ビザではありません。金銭的に余裕のあるリタイアメント層や高所得者層をターゲットとしています。
経済的証明
今回発表となった新しい申請条件などは以下の通りです。
※2021年8月11日の内務省の発表内容に基づきます)
金融資産証明
RM1,500,000(約3,750万円)以上の金融資産証明が求められます。(※変更前は50歳以上の方はRM350,000、50歳未満の方はRM500,000)
定期預金額
RM1,000,000(約2,500万円)以上の定期預金が求められます。(※変更前は50歳以上の方はRM150,000、50歳未満の方はRM300,000)不動産の購入や、医療、子どもの教育の目的で元本の最大50%まで引き出しが可能。
月収証明
RM40,000(約100万円)の月収証明が求められます。(※変更前はRM10,000)
申請者の年齢別カテゴリー
次の2つのカテゴリーに分けられます。①35歳~49歳、②50歳以上。
①35歳~49歳の方は、別途以下の要件があります。
1. 年間90日以上のマレーシア滞在が求められる。これは、マレーシア国内経済への貢献という意味で、物件の購入や賃貸、保険、教育、飲食、観光などの各方面での消費を促すものである。
2. 配偶者、子供、両親、配偶者の両親も帯同する場合、帯同者1人当たりRM50,000を定期預金額に追加する必要がある。
②50歳以上の方は、マレーシアへの滞在要件はなし。
ビザの有効期間
MM2Hビザの有効期間は5年。5年後、申請時の条件を満たせば更新も可能です。
(※変更前の有効期間は10年)
ビザ更新
既存のMM2Hビザ保持者の更新には、新しい申請条件が適用されます。ただし、猶予期間が1年設けられ、その間に新しい条件を満たすことができれば更新可能です。
ビザ発給費と申請処理手数料
ビザ発給費はRM500/年となります。(※変更前はRM90/年)
また、処理手数料として申請者RM5,000、帯同者RM2,500が必要となる。
(※変更前は処理手数料はなし)
オンラインシステムの導入など、MM2Hビザ保持者へのサービスを向上させるためのもの。
受け入れ人数の制限
MM2Hビザ保持者(帯同者も含む)の人数は、マレーシアの人口の1%を超えないこととするとのこと。
無犯罪証明
無犯罪証明は引き続き必要となります。(申請者と帯同者)
MM2Hプログラムの管轄
MM2Hビザの管轄は2021年10月から内務省出入国管理局となります。(2021年8月27日にアップデートしてます)
以前のMM2H取得条件
- マレーシアと国交のある国籍を有する:日本国籍であれば申請可能。
- 年齢制限はなし
- 財産と収入証明が必要:50歳未満は最低50万リンギット(約1350万円)、50歳以上は最低35万リンギット(約945万円)以上の財産証明が必要。さらに年齢に関わらず、月額1万リンギット(約27万円以上)の収入証明の両方を満たす必要がある。
- 仮承認が下りたら一定額をマレーシアの定期預金:MM2Hの仮承認が下りたら、50歳未満は財産のうちの30万リンギット(約810万円)、50歳以上は15万リンギット(約405万円)をマレーシアの金融機関に定期預金する必要がある。この定期預金は2年目以降であれば、医療費、家の購入、同行した子供の教育費目的のために一定額引き出すことも可能。また50歳以上の場合は、定期預金の代替えで、毎月1万リキッド以上の年金を受領している証明をする方法も選択可能。
- マレーシア人と結婚した外国人:マレーシア人と結婚した外国人も申請が可能。
まとめ
今回のMM2Hプログラムの改正により、以前のMM2Hの取得条件よりぐっと厳しくなりました。日本人のロングステイに大人気なマレーシアですが、今までよりもMM2Hビザの取得が狭き門になりそうです。この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
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MOONBOW BLOGをご覧頂きありがとうございます。マレーシア在住歴4年。マレーシアの生活、美味しかったレストラン、素敵なBar、美容などについて、このblogを通して発信していきます。
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